選者 G
赤塚センセイに「デブ」と呼ばれた今は「ほそ」
センセイ教えて!!ウナギイヌの最期のナゾふたつ!
S 名作が来ましたね!!
G 「ウナギイヌの最期」です。
Y これはまた言うけど、やっぱり絵がいい。
Z ですねー。ネームはほとんどなくてウナギイヌの表情がすべてですね。
G 短い作品なんだけど、インパクト大!!
S ホントですね。2009年に銀座・松屋でやった展覧会「追悼 赤塚不二夫展~ギャグで駆け抜けた72年~」で原稿を展示したんだけど、そのときもおおきな反響がありました。人気ありますよね。
G 発表は、意外なことに「まんがNO.1」。
M 「まんがNO.1」の1973年2月号です。
S 自分とこの雑誌だから、のびのび好きに描けたと思う。
K そうかも知れません。ただノリに乗ってたころなので、何を描いても許された気がする。
G 雑誌自体がそういう本だった、というのもでかい。赤塚不二夫責任編集と銘打って創刊号は横尾(忠則)さんのトリプル表紙だもん。いきなり予算度外視。ソノシートも付いてたんだっけか。
K 執筆陣も豪華で、藤子不二雄A先生をはじめ、永井豪、山上たつひこ、谷岡ヤスジ、日野日出志、湯村輝彦、杉浦茂、佐伯俊男、及川正通、平岡正明……って、マンガっていうよりサブカル誌みたい。
S 赤塚センセイが多忙を理由に「責任編集」なのに、ほとんど編集に参加しない。それを長谷さんに詰められている様子がそのまま記事になっていて、いちばん面白かった。センセイの言い訳。
G でもまあ、当時のフジオプロはこんな壮大な「お遊び」ができるほど、余裕だったってことですかね。
S そうとも言えますけど、たった1年で潰してるとも言える。
一同 わはは、はっは!
G 「ウナギイヌの最期」は、やっぱりどうしてもおまわりさんがなんて言ったんだろう、ってのが気になる。
Y それは天国のセンセイでもわからないかも。誰も答えがわかんなくてもマンガになるところがヤッパリすごいんだよね。
G ある意味、哲学的というか理想の死生観というか。
Y どうしても気になることがあって。ラストのウナギイヌがご臨終しているコマなんだけど、ホントはウナギイヌのノドというかクチビルの下のところはスミベタのはずなんだよね。塗り残し発見!と思ったんだけど……。
S あ、そうかも?
Y いや、待てよ。ココが白いほうがご臨終感がある気がしてきた。
K やっぱり、これが正解ですかね?
Y これも天国のセンセイに聞いてみないとわかんないなぁ。