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のらガキエピソード

のらガキが「野良」になった理由

「泣いちゃいけないおいらはすて子」

孤独な少年のらガキは、ある日、親に捨てられて泣いているヤス男に出会いました。ただ泣くばかりのヤス男を前に、のらガキはどうすることもできません。見ているうちに、のらガキの目にもいつしか涙が。自分と同じ境遇のヤス男を連れて帰って、いっしょに暮らすことにしました。

夜中になると母親を思い出して泣き出すヤス男。そんな姿を見ていると、のらガキもヤス男と同じように親に捨てられたときのことを思い出します。それは、雪の降る日のことでした。

雪が降り積もるなか、かあちゃんの言いつけを守って立ち続けたのらガキ。それは、寒くて、寒くて、こころ細かった哀しい思い出です。まさかこのまま、かあちゃんが帰ってこないなんて、自分を捨てるなんて。のらガキは、想像すらできずにかあちゃんを呼び続けました。

翌日、ヤス男を捨てた母親は、後悔して交番にやってきます。おまわりさんのお説教に涙を流してわびますが、たとえどんな事情があっても、子どもを捨てちゃダメです。

そして母子は、涙の再会を果たします。

母子を見届けたのらガキは、「おれみたいなやつが、もうひとりできなくてよかった」と思いながらも、自分の母親のことを思い出さずにはいられません。大声でかあちゃんを呼んでも返事はありません。

ひとしきり泣いたら、いつもの元気なのらガキに戻って「ターーーッ」と気合いを入れ駆け出します。のらガキには、待っていてくれるネコのかあちゃんがいることを思い出しました。

のらガキが「野良」になった理由 お金じゃ買えないもの ネコのかあちゃんの過去 友情か親孝行か!