- 解説
- 『ひみつのアッコちゃん』は、赤塚センセイの異色少女マンガ……と思われている読者も多いでしょう。が、実はセンセイのデビュー作は『嵐をこえて』という哀しい少女マンガだったことからもわかるように、少女マンガはギャグマンガより古い付き合いでした。
女の子なら一度は想像したことがある素敵なシーン。「もしわたしが〇〇になったら……」。そんな願望をかなえてくれる『ひみつのアッコちゃん』は、「魔女モノ」といわれるカテゴリーを作ったといわれるほどの名作です。
ところが、本当はギャグマンガを描きたいという強い希望があった当時のセンセイにとって、少女のこころを描くストーリーを考えるのは至難の業でした。そんなときに助けてくれたのが、当時のアシスタントで後に最初の結婚相手となる登茂子さん。ふたりで知恵をしぼったアイデアかいくつもあったそうです。『ひみつのアッコちゃん』は、今の時代に読んでも色褪せない、かわいい女の子の魅力があふれています。
- 連載
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「りぼん」(集英社)1962年6月 ~ 1965年9月号
「りぼん」(集英社)1968年11月 ~ 1969年12月号
『ヤング版ひみつのアッコちゃん』「週刊ヤングマガジン」(講談社)1981年1月2号に掲載
「なかよし」(講談社)1988年10月 ~ 1989年9月
- 単行本
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『ひみつのアッコちゃん』
(虫プロ商事)
全1巻
1969年6月 -
カラーテレビ版名作絵ばなし
『ひみつのアッコちゃん』
(講談社)
全1巻
1971年4月28日 -
絵本版 『ひみつのアッコちゃん』
(虫プロ商事)
全2巻
1971年5月
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『ひみつのアッコちゃん』
(曙出版)
全5巻
1974年5月 -
『ひみつのアッコちゃん』
(大都社)
全3巻
1980年2月 -
『ひみつのアッコちゃん』
(講談社)
全2巻
1989年5月
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『ひみつのアッコちゃん』
(アース出版局)
全3巻
1994年12月 -
文庫 『ひみつのアッコちゃん』
(曙出版)
全1巻
1998年4月 -
バイリンガル版
『ひみつのアッコちゃん』
(講談社)
全2巻
2001年7月
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『ぴっかぴかコミックス
ひみつのアッコちゃん』
(小学館)
全3巻
2005年2月 -
『完全版 ひみつのアッコちゃん』
(河出書房新社)
全4巻
2009年1月
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