選者 M
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赤塚少年と手塚マンガとの衝撃的な出会いを描いた名作回!!
M ぼくは赤塚センセイの人となりを知って欲しいと思って、マンガ家を目指す原点が描かれた「不二夫のワルワルワールド」を持ってきました。
S 少年時代のお話、いいですね。
G 戦争が終わって当時の満州(現在の中国東北部)から大和郡山に引き揚げてきたんですよね。
K お父さんはソ連に引っ張られてシベリアに抑留されてしまったので、母子で命からがら引き揚げてきた。それでお母さんの実家の大和郡山に一旦身を寄せたんです。
S 手のつけられないほどヤンチャな少年たちの話なんだけど、そういう背景を知って読むとまた違った視点がありますね。
W 確かに。ただの少年時代の物語というだけでは片付かない、厚みがありますね。
G 身一つで突然やってきた引き揚げ者は、ただの転校生じゃないからいろいろあったんじゃないかな。田舎なら田舎ほど閉鎖的だったと思うし。
Y おとなの世界でも差別とかいじめがあったと聞いたことがあるよ。
S 不二夫少年が慣れない関西弁を話していることからしても、泣けますね。こういうところにも戦争の影響があって。
Z ところでどうして2話目を選んだんですか?
M 赤塚センセイと手塚治虫先生の『ロストワールド』との出会いが描かれているので。
Z 恋心を抱いていた女の子が貸してくれるのね。
M そうなんです!これも実話なのか、この部分はフィクションなのかは、わかりません。
K ほんとだったらいいな。
S ですね。
M 「不二夫のワルワルワールド」は絵もとても良いので、そこも見てほしいです。
Y 背景も他の赤塚マンガと比較してかなり描き込んでるよね。木造の家の様子とか、木の塀や整備されていない道路とか。空き地の感じなんか野山が近いという雰囲気がある。
G そういわれてみると「もーれつア太郎」の空き地とはちょっと違いますね。
Y 意識して田舎を描いていると思う。あとキャラクターも可愛らしくていいな。
Z アッコちゃんみたいないつものあの女の子が可愛い。
S でもマンガの後半戦は、かなり過激になっていきますね。
M このネコは、さっき話が出た「もーれつア太郎」のニャロメのモデルになったとされています。
G 不屈のネコ。いじめられても挫けない。
Y 一旦挫けてから、立ち上がるのかもよ。
K そうかもね。それにしてもニャロメのモデルが少年時代に出会ったネコだったって、凄くないですか。記憶力なのか、なんなのか。
S それだけ子どものころの記憶が強烈だったんでしょうね。この頭のハゲた少年も実在の人物で「おそ松くん」に出てくるチビ太のモデルになった、と聞いたことがあります。
M そうなんです!!このほかのエピソードは『まんが 赤塚不二夫伝 ギャグほどすてきな商売はない!!』で読めますので、興味のあるかたはぜひチェックしてみてください!
K このあと赤塚センセイのマンガの処女作を売り込みにいったり。
S そう、それでボスが意外にいい奴だったり。
M あー、もうネタバレしないでくださいよ。