2000年 12月 18日(月)
手塚賞・赤塚賞授賞式のため、帝国ホテルへ。毎年2回、集英社が新人マンガ家を発掘する目的で主催しているこの賞は、ボクが尊敬する手塚治虫先生と名前を列ねる賞なので、思わず襟を正して出席。ボクは、どちらの賞も審査委員長を勤めているのだけれども、毎年応募してくるマンガのスケールが小粒になっているような気がして、気になって仕方がないんだ。
ストーリーマンガの手塚賞・ギャグマンガの赤塚賞ってことになっているんだけれど、どちらも似たような絵、似たようなストーリーの作品が多くて…。「自分だけにしか描けないマンガ」っていうものを探して欲しいな。せっかくマンガを描こうっていうんだったらさ。
なんて、少々エラそうな事を言ってしまった。でも、ボクはマンガのコトになるとかなり真面目なんです。
授賞式が終わったらパーティ。藤子不二雄(A)ことアビちゃんが来ていた。いつ会っても嬉しいな、少年時代からの仲間ってのはさ。それで、気持ちも話題も少年時代のコトに戻っちゃうから不思議だよー。アビちゃんのお姉さんの松野さんもいらしていた。松野さんは、ボク達がトキワ荘にいた時代から、ずーっとお話になってるの。ごはんを食べさせてもらったり、話しを聞いてもらったり…とっても優しくしてもらったんだよ。
ぼくにはお姉さんはいないけれど、ホントウのお姉さんみたいに思っているんだ。松野さんもボクのことを出来の悪い弟みたいに思ってくれているみたいで、会う度にボクの身体のことを心配してくれる、ありがたい話だなー。
アビちゃんのお姉さんの松野さん