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2001年 11月 2日(金)
皆勤賞のツツイさん

 毎日のように夕方7時頃になると、ひとりの男が大きなダンボールの箱を持って我が家にやってくる。ナニかな~っと思っていると、真知子が3人分用意していた夕ごはんを、当然のように3人で食べて、食べ終わるとソイツはこれまた非常に自然に我が家のオーディオセットの前に腰を落ち着ける。ゆったりとコーヒーを飲みながら、真知子に向かって「マッチャン!これとこれをこうすればつながんだよ。ほらーいい音でしょー!デジタル音はいいでしょ?」と仲良くああでもないこうでもないと、オレの知らない話で盛上がっている。ナンナンだ、コイツは!
 この男の正体は、30年来の付き合いとなる近所の電器屋ツツイサウンドの社長筒井準三、栃木県出身の当年とって57歳。
 「う~む、またまたツツイになにか買わされたな」なんやかんやと十数年でオレの家の居間はビクターのショールームと化した。そして今度は36インチの高画質対応テレビが入るという。
 「ボクちゃんお目々悪いから大きいテレビにしようね」と真知子。でもウチには32インチのテレビ2台とハイビジョンの29インチがあるんだけど…。これはもう古いと真知子は言う。
 「スカパーはどこを押すの?」「マッチャン!前のダイレクトテービーの場所と一緒だよー」「ダイレクトテービー?、ああここか、なんだ」と真知子。会話を聞いていた一同は大爆笑。「ツツイさん!真知子社長に変な言葉教えないで下さいよー!ダイレクトテービーでなく、ディレクTV!!」と事務所のタマのキッツーイ一発。
 ツツイさんは東京に来て40年近くになるのに、いまだにリッパなトツギ弁をお話しになる。そして、フジオプロには皆勤賞だ。真知子曰く「家には男がいないからね、ツツイさんが男しか出来ない事みーんなしてくれるの」え?オトコはオレがいるじゃない!と思ったけれど、どうやら人数にいれてもらってないみたい。
 「スカパーってナニ?」とオレ。「いいの!ボクちゃんには後で教えてやるから、じゃましないで!」みんなの話を聞いてると、5.6年前にディレクTVとパーフェクトTVチューナーを買ったらしい。しかし手に入れたら登録しないままほったらかして、今に至ったんだけれど、ここ最近アフガン情勢を見たいので、新しく手配したみたい。
 70チャンネル増えたんだって!
 いろいろ聞いてみたら、今までもツツイさんに無理矢理買わされているわけでなく、ぜーんぶ真知子が頼んでいたってコトがわかった。真知子は宝石なんか欲しがらないからまあいいか。でも隠れて買ってるかもしれないなー……。

我が家自慢のオーディオセット。別名ビクター赤塚ショールームへようこそ。

ツツイサウンド、ツツイさん。頼まれれば水道のモレを直したり、棚をつったり、重いものを運んだり、車の運転やら、ビデオの撮影までなんでもこなすスーバーマン!

「こっちを押して、こっちがこうで、アレ?あっ、違った!コウか?…真知子さ~ん、動かないよ~!」

これがリモコンの山。なにがなんだか、どれがどうやら、全く分かりません。分かりやすいようにってテープを貼ってくれたものの、今だ使いこなすことができず…。