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2001年 11月 14日(水)
取材旅行といいつつも…

 北海道は阿寒湖へ3泊4日取材旅行へ行ってきました。
 メンバーはフジオプロのスタッフに加えて、日頃お世話になっている会計士のイイダ先生ご夫妻、弁護士のナカクボ先生、調体師のミズグチ先生とボクの大切な3大先生と前回登場したツツイさんをビデオ撮影班の助っ人とした総勢12人。
 ボクと阿寒とのおつき合いは、ボクが初めて仕事でやってきてから30年来ということになるですね~。この場所が気にいって一時は真知子と毎年のように遊びにきていたんだ。こっちに友だちもたっくさんできたし、アイヌの言葉もちっとは分かるし、オレは裏路地の一杯飲み屋まで知り尽くした(?)ちょっとした阿寒湖ツウなのだ。
 そして、阿寒湖といえばマリモ…だけれども、ボクはコレにはまるで興味がありません。けれどもひとつの阿寒湖の顔であるアイヌの人たち、こっちの方には大いに関係があるのだ。今回の旅行は、アイヌの彫刻家でオレの親友の床(トコ)ヌブリさんに会うためっていうのも、おおきな目的のひとつなんだ。
 床さんとオレは、始めてあった時からお互いにひとめぼれ。といってもヘンな関係じゃないぞ。オトコがオトコに惚れるってヤツだな。お互いの「サイノー」つーんですか?それにまいっちゃったの。アイヌ語で山(ヌブリ)という名前を持つ床さんとオレの共通点は女にモテルってことと、ガンファイターだってこと。ふたりともガンの手術をして胃が普通の人の半分くらいしかないの。
 と、説明はこの位にして、到着しました釧路空港。ひぇ~寒い…というのを期待していたんだけれど、全然寒くない。ひんやりした空気がとっても気持ちいい。到着出口についたら「歓迎フジオプロご一行様」っていう紙を持った人が出迎えてくれた。その人に連れていかれてビックリ。なんと真知子ったら50人乗りの観光バスなんかチャーターしていた。も~!やるな~あいつ。これから4日間バスを借り切ったんだって。エライぞ!!
 ゴキゲンで約1時間のドライブを楽しんだら、本日お泊まりの「阿寒湖グランドホテル鶴雅」にご到着。
 するとアイヌの友人たちが、もうすでにオレを待ち構えていてくれたんだ。「お~!ひさしぶり!」と床さんの顔も見える。入れ代わり立ち代わりたくさんの友人たちが顔を見せてくれる。部屋の窓からは阿寒湖が一望できる。サイコーだ!
 さあ、飲もう!なっいいだろ?

どこへいくにもコイツだけは手離せません。もちろん飛行機の中も。オレのファンのみなさんならご存知「ゲーゲー箱」気持ち悪くなったらコイツにゲーっとしてスッキリ、また飲めるって訳。ニャロメのキャラクター付です。

サロンパスの後ろの座席は「走るフジオプロ」。
スタッフに囲まれて手持ち無沙汰だから「ねぇ、水割り早く~」と言ってみた。(そしたら出てきた!)

ふたりの再会をピースで喜ぶ床さん。彫刻家と漫画家は年はとっても気が若いところも共通点です。

これが部屋からの眺めだなんて信じられますか?まるで阿寒湖の上に浮いているようなお部屋。サイコーでした。

夕食でワインのティスティングをするガンファイターズ。オレは良くわかんないからテキトーに相づちを打っていたんだけれど、床さんはソムリエ(っていうんだなコイツ)に真面目に質問なんかしていた。よっぱらっちゃえばなんでも同じなのにさ。

さて、明日はどうなるか?来週も阿寒湖パート2をお楽しみに!

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