TOP > 赤塚不二夫 > 日記 2000~2002

 珍しい人が訪ねてきてくれたぞ。ボクのトキワ荘時代からの仲間つのだじろうさんの弟でリュート奏者のつのだたかしさん。みなさんもご存知の通りミュージシャンのつのだ☆ひろさんの弟でもある彼とはね、お兄さんで漫画家のつのだじろうさんを通して知り合ったんだけれど、こっちの方が気が合っちゃった。
 「徹子の部屋」にたかしちゃんが出ていたのを発見して懐かしくなって電話をしてみたら、訪ねてきてくれたんだ。
 この写真は、もう30年以上昔の芸(目玉と口におちょこを挟む)をひっさしぶりにたかしちゃんがやってくれているトコロ。懐かしくって嬉しくってもう大笑いしちゃったぞ。ボクももちろんお返しの芸をしたけどさ。・・・彼はリュート奏者としては世界的に有名なリッパなミュージシャン。なのに、ボクの前ではこのありさま。「こんな写真発表しちゃって大丈夫? 」って一応聞いたら「問題ないっす。」とのこと。 さすが我が友人。

 きょうは、TVの仕事が入ってひさしぶりにNHKのスタジオに行った。「にんげん広場21・いのち」っていう番組なのだけど、なんでも今の若者たちは“いのちの大切さ”が分かんないだろ?だから自殺したり、登校拒否になったり、いじめとか、引きこもりとか、人を傷つけたり・・・いろいろな問題があるんだ。そんな話を若いやつも年寄りも、いろんなヤツらと12.3人で話をするっていう番組。
 なんとなく、暗ーい感じがするんだけど、オレは自分の学校時代の話なんかして、「生きるためのバネ」を持とうよってことを言ってきたんだけれど、ちゃんとヤツらに通じたかな?でも結局は、いいんだよなんだって、死にたいヤツは死んでもさ。・・・これでいいのだ!なんて言ったら怒られちゃうかな?(この様子は、2001/3/24日土曜日19時30分からNHK総合TVで放映になるので気になる人はどうぞご覧ください。)
 収録はさっさと終わらせて、日曜日なのに収録に付き合ってくれたフジオプロのスタッフと真知子を連につれられてボクのとっておきのお店、十二荘の「山珍居」へレッツラゴー!
 何を隠そう、この店とはなんだかんだ言って30年来のおつき合いになる。ボクがほんの駆け出しの頃から、ここの台湾料理が気に入って何かにつけて寄せてもらっているんだ。
 初代ご主人と二代目のテッちゃん。ここの名物料理火鍋(ホイコー)っていうお鍋がボクの元気のモト。お~いしいぞー!いちどお試しあれ!ときょうは宣伝マンの赤塚でしたっ!

 浜松のみなさん、コニャニャチハ!「これでいいのだ!赤塚不二夫展」がやってきたのだ。おなじみのこの展覧会も全国を巡回して早くも17回目。ボクはその度に全国のいろいろな所に行って、たいがいテープカットやサイン会なんかをするんだけれど、美味しいものも食べられるし、その土地のカワイコちゃんが会場に来てくれたりするので、このちょっとした旅行が気にいっているんだ。・・・真知子はドサ周りなんて言ってるけどな。
 実は、ここ浜松の会場にボクが元気で登場することが出来たのはね、一週間ほど前から“お酒ヌキ”入院をしていたからなんだ。センセイたち!ありがとう!新幹線でウイスキーをチビチビやりながらきても、シャキっとしていたのも、点滴のおかげだ。
 今日は、朝11時から会場のテープカットとサイン会。サイン会には、朝はやくから大勢の人が並んでくれたんだって。みんな、ありがとうな!でも先着100人だけだからね!
・・・いつ会ってもファンの人ってのは有り難いもんだ。「頑張ってください!」とか「サライ読んでます」とか「ヒッピーちゃん好きでした」とかって言われて、うーれしかったぞー。
 こんなオレだけど、これからもヨロシクなっ!

テープカット

 ・・・このたび、ワレながらあきれるコトがあったので、みんなに報告しよう。
 事件は、おとといの夕飯の時に突然起こった。この日、オレたち(真知子と古くからの友人のまさるとオレ)は、今年最後のお鍋を食べよう。ってことになってウチでお鍋の支度をしていた。大好きなカキとカニでだしを取ったタラ、鶏肉の寄せ鍋。食卓にお鍋が運ばれて、オレのお皿にとうふ、シラタキ、ハクサイをよそってもらって、さあ食べるぞと思ったら・・・ゴホンゴホン!!!ゲボゲボゲゲー!急に咳き込んで息ができなくなった。
 数秒後、咳がやっとおさまって目を開けると、オレのお皿のとうふ、シラタキ、ハクサイがケチャップをかけたみたいに真っ赤なんだ。  真知子が驚いて「血?わー!どうしよう!?」
 大急ぎで病院に行くことになった。オレはもちろん真知子のなすがママだ。「食道が切れたのかもしれない」とか「ガン再発?」とか「もっと悪い病気?」とか車のなかでも真知子は心配しているけれども、オレはすでに「しょうがないなー」と覚悟を決めていた。どうせ、なるようにしかならないんだから・・・。
 病院に着いたら、ただちに宿直の先生から「貧血度を調べましょう」と言われ、血液検査をしたが貧血ではなかった。けれども出血はしてるので、翌日内視鏡で検査しましょう。ということになりその日は入院することに。
 オレは、なんだか無性に腹がたってきたので、救急室の看護婦さんに「ブスー!14階の看護婦さんはキレイだから早く14階に連れてけー」と怒鳴っておいた。
 「すいません。吐血した恐怖心と飲み過ぎで攻撃的になってるんです。14階へ行けば行ったで救急の看護婦さんはキレイ、おまえらはブスと言うに決まってるんです。ごめんなさいね。」と真知子。そしてその手がすかさず頭ではなくほっぺたにパチン。頭たたくと血管が切れるからほっぺたなんだなー。(ここんとこ冷静に分析するオレ)
 そして点滴しながら車いすで、第二のわが家でもある14階へ。大好きな看護婦ちゃん、久子ちゃんが当直で嬉しかった。
 これでひと安心・・・と思ったら大間違いだぞ。まだまだドラマは続く。
 ちょっと長くなったので、続きはまた次回。
 それにしても、鍋を喰わずに来たことが悔やまれる・・・。

 コンチハ。
 この前の続き・・・。
 なじみの病室に入って少し冷静さを取り戻した真知子が「何か変だなー」といい始めた。「吐血にしては元気すぎるもん。お口をゆすいでみな」と言われて、言われるママにブクブク・・・。
 次は「あーんしてみな」と真知子。なんだかお医者さんみたい。恐いから抵抗せずに、あーんと口を開くと「やっぱりそうだ、奥歯の奥がまっかっか、歯かどっかを噛んで出血してたんだ。それを吐いただけだよ。吐血じゃないじゃない。こんなに口の中で出血しててわかんないのか!バカヤロ。」とまたパチン。
 どうして、内臓からの吐血でなくてよかったねって、言ってくれないんだろう・・・。
 そして、お医者さんがきて奥歯の横の右のほっぺちゃんが切れてるとこを治療してくれた。
 翌日、口腔外科のきれいなシノハラ先生にほっぺちゃんを縫ってもらい一件落着。
 ほっぺちゃんを噛んじゃう原因は、実はボクは上の歯2本入れ歯なんだけれど、はめるのがいやで4、5年入れてなかったんだ。残ってる1本の歯が下の歯とうまく噛み合わせが出来ないらしく、その歯がほっぺちゃんをずーっと傷つけていたみたい。
 ってコトで、来月この1本を抜いて、新しい入れ歯を作ることになった。それまでの間、またホッペちゃんをまた噛んじゃいけないという事で、マウスピースとかいうのを寝る時だけでもつけろと持たされた。この顔見てくれ、ボクサーみたい。
 「入れ歯をつけないが為に、こんな騒動を起こして高い入院代を使いやがって」と真知子、最後に左のほっぺちゃんをパチン!
 そして、本日無事退院、おとといのお鍋の食べなおしをした。
 それにしても・・・忙しいオレだ。