TOP > 赤塚不二夫 > 日記 2000~2002
2002年 1月 4日(金)
お年玉はケータイなのだ!

 と、目出たく年が明けました。オレも人並みに仕事をお休みして、のんびりしたお正月を過ごしております。
 すると突然、真知子がオレにお年玉をくれるという。お年玉なんてあげることはあっても、もらったことがナイから心底ビックリしたんだけれど、それも携帯電話とは!!
 オレはあのケータイっていうのだけは欲しいとは思わなかったのに、シルバー用(!)のラクラクホンってのが出たので、真知子が面白がって買ってくれたんだ。オレは「いらない」って言ってるのに…。アイツったらオレにお年玉だなんて言っているけど、自分も最近老眼になってきたモンだから自分で使ってみたかったんじゃないかとオレはふんでいるんだけどね。
 いや正直に言うと、ちょこっとだけ「ケータイっての持ってみたいな、なんか「仕事」しているみたいでかっこいいな」って思ったことはあったんだけれど、なんだかめんどくさそうだったから「オレにはムリ!」と知らん顔していたんだ。
 だって見ているとウチに打ち合わせに来る編集者や広告関係のヤツらなんか、一時たりとも手元から離さないし、真知子にいたってはパチパチボタンを押して「メール」っていうのまで送っているっていうじゃないか。言いたいことがあるんだったら口で言えよ!それにそのメールっていうのをやるために「パイオちゃん」とかいうパソコンっていうの買ったんじゃないの?まったく訳がわかんないよ!
 と、すっかり老人のグチのようになってしまったけれど、こんなオレがきょうからケータイを持つんだよ。
 「いったい誰に電話すればいいの?」と聞くと「だれでもいいじゃない?チャイナだって、ジュンコちゃんだって…」とアイツったら、オレの大事なガールフレンドの名前を挙げたけど、ふたりってことはないだろ?
 3人までワンタッチで電話をかけられられるというのでチャイナとジュンコをさっそく登録(してもらった)。残ったひとつには真知子が自分の番号を入れていた。(ガーン!)
 でも、ホントはなんだかみんなと一緒になれたみたいで、ちょっとばかり嬉しいもんだな。せめてあと10年前のバリバリ元気の頃だったら、いろんな女どもに携帯番号教えたのになー、とちょっとばかり残念だけれど。
そして、自宅の居間から携帯電話をかけるっていう訳のわからないコトを新年からいたしているオレでありました。

フジオ流ケータイの正しい使い方

  まず、ケータイは大切なお客さまなのでていねいにお迎えしましょう。授賞式の要領であくまでもうやうやしく。(カン&カンカンも参加しているぞ)ちなみに渡してくれたのは、ドコモのシライワさんです。ゴクローサン。

次は、おいでになったケータイさまにごあいさついたしましょう。
「ケータイさんこんにちは。ボクが赤塚です。」第一印象は大切です。ここでケータイさんのご機嫌をそこねるようなことがあってはいけません。

いよいよケータイさまとの勝負です。「ここがコウだろ?え?ここ押すとどうなっちゃうの?かからないな~」笑わないでください。初心者のボクは悪戦苦闘。

そして、翌日。やっとケータイさんにボクの気持ちが通じたようです。
「おっ!かかったぞ!もしもーし…オレだけどいまから一緒に飲まないか?いい?…ところでキミ誰?」

こうしてオレのケータイにも、着々とガールフレンドの名前が増えているのでした。