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2002年 1月 29日(火)
オレのちょっと恥ずかしいお話

 すこしばかり前の出来事、若い友人の弓ちゃん(残念ながら男です)とホテルのち ょっとばかり気取ったバーで飲んでいたときのこと。
 さんざん飲んだオレたち、イイ気持ちでいると弓ちゃんが名刺のようなものをボ ーイに渡してなにやらコチョコチョとナイショ話。しばらくするとボーイが戻って来 て弓ちゃんに再び耳打ち、そしてなんかサラサラーと書いた後「じゃー帰りましょう か」とサッと席を立った。
 レジまで進んだオレが「会計して」というと「お連れ様がお済ませです」だと「 えー!いつ?」と聞くと「さっきカードで」と涼しい顔の弓ちゃん。「え?カードっ て?」とオレ。すると弓ちゃん今度はキツネにつままれたような顔で、カードという 物をオレに見せてくれた。「これってオレでも持てるの?」と聞くと、「もちろん! 」だって。ならばと真知子さんにねだったね。こんないいものないもの。これがあれ ば何だって買えるんだって、まったく魔法だね。
 「ねー真知子さん、オレもカードっていうの持ちたい」「え?どこで覚えてきた の?ボクちゃんには必要ないの。」「ねー買って!」「バカ!買うもんじゃないの」 という押し問答の末、多数決で決めようってことになった。
 「先生にクレジットカード持たせてもいいと思う人手上げて~」ウチに来ていた 数人の友人たちの右手はピクリとも動かなかった…。コノ裏切りモノどもめ。せっか くカードでおごってやろうと思ったのに。真知子はオレの名前でクレジットカードを 作っているらしいけれど、オレには渡してくれない。チェッ!
 そしてまた別の日。デパートでイイ映画のビデオを見つけてまとめて7、8本を買 おうとした時のこと。真知子がなんか紙キレみたいなものをレジに渡したら、店員が ビデオをくれた上に「お釣りです」とお金もくれて、「ありがとうございます」まで 言っていた。
 目が点になったオレは、いっしょにいたガールフレンドのカオルちゃんに聞いた ね。「ねーカオルちゃん、なんで紙キレでビデオとお金もらえるの?真知子が持って いたのはなに?」するとカオルちゃんはクールに「商品券です。お金と一緒!」とキ ッパリ!
 へー!こりゃ勉強になるな~。初めて見たよ。オレも使ってみたいな~。
 …読者のみなさん、オレってもしかして世間知らず???

「ねー真知子ちゃ~ん。ボクもカード欲しいよ~。」こうした涙ぐましいボクのイタイケ作戦も失敗に終わりました。フン!頑張ったのにさ。