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2000年 10月 15日(日)

 1ヶ月ちょいぶりで外出許可が出たのだ。嬉しくて、どこへ行こうかとあれこれ考えたんだけれども、やっぱり懐かしの(?)わが家へ帰ることにした。

 久しぶりに戻ったらビックリ。ボクが留守にしている間に、事務所と仕事場にしている1階と自宅の2階を改装していたんだ。どこもかしこもピッカピカで、ボクの家じゃないみたいにみちがえちゃったよ。

 実は、いままであった仕事場の本箱、ロッカー、机、等なんかは、ほとんどがこの「フジオプロ」を建てた時そろえたもの。う~んとかれこれ22・3年は前の物ばっかりだな。この机でいろんなキャラクターやギャグなんかを描いてきたんだと思うと感慨深いけど、やっぱり新しいものは気持ちがイイのだ。しかし、20年以上使っていたとは物持ちがいいってのかケチなのか…。

 自宅にしている2階では、壁紙がきれいになってスッキリ物が整理整頓されていた。家を間違えたかと思ったよー、ホントに。

 僕が退院してくるときにサッパリするように…って壁に飾ってあった写真なんかを片付けたら、その部分だけ壁紙がマッシロ。タバコのヤニで壁がモノクロというか茶色と白のギンガムチェックになっていたんだって。そこで、入院代の出たとこついでってことで壁紙を張り替えたらしい。

 ウチは来る客、来る客みーんなヘビースモーカーだからしょうがないな。

「これからタバコ吸う人から1本10円取って、次はそれで貯まったお金で張り替えようかな」となんて真知子は言ってたけれど、ボクは真知子が一番払うんじゃないのかと思うんだけれど…。

 夕方からは、ボクの大好物カニを食べに行った。真知子が友だち数人に声をかけて、総勢8人でカニ三昧となった。カニ屋の階段はちょっと急で恐かったけど、これもリハビリ。あれ?食前酒がいつもは出るのに、今日は出ない、おかしいなー?どうやら、真知子が先に手を回して断ったらしい。楽しみにしていたのにな…。

「ボクチャン、毛がにのおミソ食べなさい」と真知子。甲羅のおミソは食べた後で日本酒入れて飲むのが楽しみで食べるんだ。だから「そんなものいるかー」と言ってやった。

 ボクに付き合って、一緒に行った全員が酒ナシでカニを食べることになった。それにしても、お酒の飲めないカニ料理って、ホントに味気ないもんだな。あ~あ…。

 (この写真は友だちのひとり、ミズモトくんが撮ってくれたんだ。)