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恐怖二題

 突然だけれど、ホタルイカってあるだろ?あのちいさいクセにちゃんとイカの形をしていて目玉がやたらデッカイ、アイツ。オレあれが大っ嫌い。ヤリイカちゃんなんかは大好きなんだけれど、第一にあの形がイヤ。どうしてこんなに目がデッカイんだろう?無気味としかいいようがナイよー。
 その昔、生のホタルイカを食べようとしてお箸でつまみあげたとき、ハタと目が合っちゃった。それ以来まったく食べられなくなった。
 真知子がおもしろがって「ボクちゃん蒸したら食べられるよ」と言うから、仕方なく蒸したホタルイカにチャレンジしようと目を見たら、あのデッカイ目玉が白目になっていた!これじゃホラーだよ。それなのに真知子ったら無理矢理口に押し込んだ。ギョエ!
 奥歯で噛んだらグシャっとして思わず吐き出した。だれにでも嫌いなモノってあるでしょ?
 それともうひとつはハゲの話。
 なにが恐いってハゲること。それなのにオレにハゲができた。なんでもストレス性のハゲらしいのでまた生えてくるっていうんだけど…。
 実は、オレのかわいい真知子も現在円形脱毛症の闘病中!これもストレス性だといわれると、まわりの人が声をそろえてオレのせいだと言う。違うよ!だって真知子はオレのこと可愛がっているんだよ!ストレスなんかあるハズないじゃない!…と思いたい。
 真知子~ふたりではやくハゲ治そうね。ハゲの夫婦なんで面白すぎるからさ。

ほらほらコイツですよ。オレが大っ嫌いでも真知子は好きみたい。

え?カメラの前で食べてみろ?

よし!オレも男だ。あ~ん!

やっぱり食べるのは無理!でも、にらめっこでは負けないぞっ!

分かりますか?オレの小さなハゲ。真知子も見せたら?…イテッ!殴るなよ。

オレのあいさつを聞くのだ!

 4月は新入生の季節!なんとなくクワワクして不思議な気分がするものです。みなさんはどうですか?
 きょうは、1984年から18年間欠かさず続けている仕事、東京アニメーター学院の入学式に行ってきた。場所は千代田公会堂。
 元編集者で学院長の鈴木英正さんに頼まれて、最初はあんまり深く考えないでお引き受けしたんだけれど、よく18年間も続いたなー。
 初めて挨拶した1984年頃のオレはといえば、それはヒドかった。何がヒドイって、今では考えられないけれど、仕事が全くなくって平たく言えばハッキリ落ち目だった。赤塚不二夫ももはやコレまで。っていう雰囲気…。
 そんな時から続けている仕事だから、この仕事だけはどんなことがあっても駆け付けることにしている。年に1度のことだしね。
 というわけで、(どういうわけだ?)きょうのオレはヒドイ二日酔い。(学院長ゴメン!)それでも身体にムチ打ってやってきた。
 特別講師の2、30人がひとり3分くらいで順番に挨拶するんだけれど、新入生は毎年違う人だから、オレはいつも同じことを言っていればいいの。だからといって、決して手を抜いているわけじゃあないぞ。オレにとってもすごく大事なコトを言っているんだよ。…なにを言っているのか、どうしても知りたい人は来年アニメーター学院に入学するべし。
 とは言っても二日酔いには勝てず、頭はガンガン、足はフラフラ…お先に失礼させていただいた。
 新入生のみなさん、ごめんなさい。オレを反面教師に真面目にがんばってください。
 (あーあ、きょうはもう寝ます。おやすみなさい…)

オレと同じ特別講師のカネさん(小林さん)に楽屋であった。カネさんは元「少年画報」の編集者。「おう!ひさしぶり」なんてな。現在はプレイコミックの副編です。

たまにはオレも、リッパです。

良く見ると、机の上にはしっかり「ゲーゲー箱」が!この箱の正体が知りたいひとは、ココを見るべし!

18年前のオレ!自分でもビックリです。