TOP 赤塚不二夫 > ~赤塚不二夫90周年~ > 生誕90周年記念刊行 『シェー!!の自叙伝 -赤塚不二夫クロニクル-』ちょい読みする?! 赤塚不二夫ならこう言うね
シェーッ!!

『シェー!!の自叙伝 -赤塚不二夫クロニクル-』に収録のインタビューから編集担当の松木健也が注目フレーズをピックアップ!愛弟子の吉勝太がカットを描き下ろして時代を超えた豪華コラボが実現!!

マンガ家にとって何が一番大変かと言われたら、個性ある登場人物を考え出すこと以上に難しいものはないと言えましょう。
マンガ家にとって
優れたマンガ家は健全な常識人だと思います。雑誌のグラビアなどで見るポーズに惑わされてはダメです。
優れたマンガ家
豊島区椎名町の「トキワ荘」に住んだのは5年ほどだったけど、10年もいたような気がする。それだけ夢や若さが凝縮していたんだ。
「トキワ荘」に住んだのは
僕が立て続けにヒットを飛ばすことができたのは、人のやらない分野を探して開拓したからだと思うよ。
ヒットを飛ばす
忙しいときで週刊誌を5本連載して、全く違う笑いができたのは、日本のマンガ界で初めて「プロダクションシステム」を始めたからだ。
「プロダクションシステム」
勢いがあるときって、いろんな方面に興味が向く。映画、テレビ、ラジオ。あらゆることに手を出したよ。
勢いがあるとき
人間、どんなにバカなことをやっても、最後に辻褄が合えばいい。それでいいんだ。
それでいいんだ
言うまでもないのですが、クヨクヨして生きるのも一生、笑って生きるのも一生。同じ一生だったらどちらがいいかといえば、僕は絶対、笑って生きるのがいいと思いますね。
同じ一生だったら
怒りっぽい人とか理屈っぽい人がいますが、あんまり世の中やまた人に抵抗して生きていくのは、本人が一番辛いんじゃあないかと思うのです。
本人が一番辛い
できる奴と同じ方法、方角を目指して争うから自分に無理がくるのだ。それより自分にはこれしかできないという道を見つけるほうが、ずっといい。
これしかできない
子どもの頃、親父に連れられて、大連から瀋陽(奉天)まで汽車に乗ったことがあった。1日中汽車に乗っても全然変わらない景色、どこまでいっても続くコウリャン畑、あの風景の中で育った僕たちは、細かいことにこだわるのが嫌なんだ。
細かいことにこだわる
手塚先生の『ロストワールド』を読んで僕はすっかり感動してしまった。これは今読んでもすばらしい作品だ。
手塚先生
昔のことで言えば、『ロストワールド』『駅馬車』、そして『陽気なドン・カミロ』が僕にとって、一番最初の大きなショックと言ってもいい。
『ロストワールド』
僕は家庭より仕事を大事にするほうで、実際、仕事場の机の前にいるときが一番落ち着くんだよね。
仕事場の机
やはり、子育てっていうのは、本人が挫折しようと何しようと、自主性を重んじるのが一番だと思うんですよ。
子育てっていうのは
映画ってものは、スクリーンでちゃんと観なきゃいけないよね。大画面にのめり込んで、バーンと観る。それが感動っていうか、ドキドキするじゃない?
スクリーンでちゃんと観なきゃ
やっぱりチャンスは自分で掴むしかないんだよ。考えてるだけで、それをやる勇気がなければ、どんどん後からやって来る人にやられてしまうわけじゃない。
自分で掴む
いつ死ぬかわからないんだし、行き当たりばったりで生きるのが人間だよ。遺言状なんて考えたことがない。作品が遺言だ。
作品が遺言
僕はね、新宿から車で15分以内のところにしか住まないことに決めているんだ。だって「今、飲んでるんだけど来ないか」って電話がかかって、場所を聞くとたいてい新宿。誘われたらすぐに駆けつけなきゃ。相手を待たせるのは失礼だからね。
たいてい新宿
自分に何かの取り柄があるとしても、りこうぶったり知ったかぶったり、偉そうにしたりしちゃ、いけないんだよ。周りと同調できる人間にならないとダメなんだ。
ダメなんだ
『シェー!!の自叙伝 -赤塚不二夫クロニクル-』

晶文社 2025年9月刊

『シェー!!の自叙伝
-赤塚不二夫クロニクル-』

長年入手困難だった赤塚不二夫の初エッセイ本『シェー!! の自叙伝 ぼくとおそ松くん』復刻!さらに歴代の単行本未収録エッセイ&インタビューを厳選して収録。さらにさらに編者・松木健也による各作品の深掘りガイドや年譜で赤塚センセイがよみがえる!レア写真+図版400点以上掲載の待望・垂涎・渾身の一冊!!

晶文社で詳細を見る